シーズン最長の富士24時間レース。昨年から復活した24時間レースは参加す
るエントラントもファンも年に1度楽しみにしているお祭り的なレース。
コースサイドでは多くのファンがキャンプを張り、BBQなどを楽しみながらレース
を観戦するドイツのニュルブルクリンク24時間レースのような応援スタイルも、こ
の大会の魅力でしょう。
舞台となる富士スピードウェイは1.4キロメートルもの直線と高速コーナーが続く
前半のレイアウトにセクター3と呼ばれるテクニカルなコーナー連続する後半の2
つの性格を持つサーキットです。
24時間後のゴールに向かって富士スピードウェイを走ります。
練習日
前回のSUGO大会でクラッシュしたマシンは完全な修復を施されて富士の舞台に
戻ってきました。エンジンもトランスミッションも24時間レースに向けて全部新品
です。走り出しはエンジンの慣らしにミッションの当たり付けなどを行いバランス
をチェックしていきます。
今回は24時間レースなのでドライバーが通常の4人に加え2名のドライバーが追
加になります。いつもはデーターエンジニアとしてチームをサポートするF3ドライ
バーの河野駿佑とティーズコンセプトオーナーの森山鉄也が今回の助っ人して
ドライブします。
東・小高・河野の経験豊富なドライバーたちが意見を交換しながらマシンのセッ
ティングを行っていきます。今大会は24時間レースなので長時間のドライビング
を意識したセットアップとなった模様です。
DAISUKE・ハマダ・森山の3選手はそのマシンの感覚をつかみながら本番に備え
ます。マシンを本番までにあまり酷使も出来ないので適当なところでフリープラ
クティスは終えることにしました。
公式予選(㈯)晴れ
Aドライバー予選は東選手がアタックしました。少しミスがありパーフェクトなアタック
ではなかったようですが好タイムの1’57.976を記録。
Bドライバー予選ではDAISUKE選手が2’00.497と自己ベストのタイムで予選を終了。
AとBの合計タイムが3’58.473でクラス6位で決勝を迎えます。
Cドライバー予選で小高選手とDドライバー予選で河野選手が予選をクリアしながら
決勝を見据えたマシンのバランス確認を行います。
ハマダ選手森山選手も予選後のフリー走行で決勝への出走権利を手に入れ準備
万端となりました。
ドライバー | タイム | 順位 |
---|---|---|
東 徹次郎 | 1’57.976 | |
DAISUKE | 2’00.497 | |
合算 | 3’58.473 | 6位 |
決勝レース
24時間後のゴールに向かい15時にレースがスタートしました。序盤からしばら
くは順調に周回数を重ねていました。スタートドライバーのDAISUKE 選手から
ハマダ選手・森山選手と繋ぎ19時から4時までの夜間はプロドライバーで繋い
でいく作戦で小高・河野・東の順で走行を続けレーススタートから10時間を経
過したところでトランスミッション4足ギヤが破損し緊急ピットインとなりました。
メンテナンスを担当するフィールドモータースポーツはこのトラブルを40分で修
復しコースへ戻してくれました。
順調な流れに戻りかけた朝の4時過ぎに今度は小高選手からパンクしたと無
線が入りました。タイヤを変えてコースに戻そうと思ったときにメカニックが
ショックアブソーバーの破損を発見し部品交換の為約20分のロスとなりました。
日も登りジェントルマンドライバーとプロでタスキをつなぎながらゴールまであ
と1時間くらいのタイミングで今度はドライブシャフトの破損によりコース上でス
トップ。
マシンはリペアエリアに回収され即座にメカニックがパーツをもって修
復へ向かいます。残り時間もだいぶ少なくなったころに28号車小高選手が
コースに復帰し633周目にチェッカーフラッグを受けました。
スーパー耐久はチェッカーを受けられないとリタイヤになってしまうので
チェッカーを受けることが出来て本当に良かったです。